Web会議スペースに適した防音素材・防音対策をご紹介
2020/10/26

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ネットを利用したWeb会議が多く行われるようになり、その重要性はかつてないほど増しています。しかし、誰もが快適な環境でWeb会議を利用できている訳ではなく、特に音声面での不備はよくある問題点として指摘されています。

普通の会議室はスタジオのように音響環境が安定した環境ではないため、マイク越しの相手に聞き取りづらい音声が届いてしまうことがよくあります。せっかくWeb会議に移行しても、音声がうまく聞き取れないことで打ち合わせ会議に支障が生じてしまうのは担当者としては避けたいものです。

そこでここでは、快適にWeb会議を行えるよう音響に関する基本的な知識と具体的な対策内容を紹介いたします。

A. ハウリングやエコーについて

まずは対策すべき内容の整理から始めましょう。音が聞き取りにくくなる現象は3つに大別されます。

1. ハウリング

マイクから出た音声をスピーカーが拾ってしまうと、「キーン」という不快な音を発するハウリングという現象を起こしてしまいます。ハウリングは急に大きな声や音を出した場合に起こりやすい現象ですが、スピーカーとマイクの位置が近い場合にも起こることがあります。

2. エコー

反響しやすい環境では、音が多重に重なって聞こえるエコーも発生してしまう可能性があります。会議音声が著しく聞き取りにくくなるため、相手方に不快感を与えてしまう恐れがあります。

3. ノイズ

外部のノイズに配慮することも非常に大切です。打ち合わせの際に、外部の笑い声や社内の雑談などが聞こえてしまうと、内容に集中できなくなりそもそもの会話の妨げになってしまいます。会議室の防音状況によっては廊下や隣の部屋の音が漏れ出して聞こえてしまうケースもあるため、十二分に注意する必要があります。

 

上記の現象はスピーカーの音量を適正に保ち、位置を調整することによりある程度直せますが、そもそも音が反響しやすかったり防音設備が弱い環境にあると微調整では対応できないケースが多くあります。

快適なWeb会議を行うためには、ある程度の防音対策を講じる必要があるでしょう。

 

B. Web会議に適した防音対策について

ハウリング外に音を漏らさないようにする通常の防音対策には吸音、遮音、マスキングといったものがあります。

◆_吸音
吸音は壁に届いた音を吸収し、そのまま跳ね返すことなく音の反響を抑える働きをします。
音は空気の振動によって伝わりますが、その振動をそのまま跳ね返してしまう壁だと反響しやすい環境となります。音の振動を跳ね返さずに空気の振動をクッションのように受け止める吸音材を使うことで、音の反響を抑えることができます。

◆ 遮音
遮音は音を遮断して外部へ漏らさないようにする方法です。
音の振動は壁の材や厚さによっては、そのまま壁を介して音を通してしまうことがあります。音の振動を伝導させず、振動を遮断すれば音が漏れ出ることを防ぐことができます。

◆ マスキング
マスキングは部屋の隙間を減らして音を漏らさないようにするものです。
隙間があればそれだけ音は空気の振動によって外へ漏れ出てしまいます。壁材の検討だけではなく、隙間なく埋められているのかも防音対策では非常に重要な要素です。

 

このように一口に防音といっても様々な特徴があります。
Web会議を行う上では会議室内の反響を少なくする必要があるため、とくに吸音を意識した対策をする必要があるでしょう。

 

C. 防音対策の方法について

Web会議における完璧な防音対策を行うとしたら、壁だけでなく床と天井も吸音素材で覆ってしまう方法があります。

ただし、この方法はコストが掛かりますし、床や天井まで覆うとなると専門の加工業者に依頼して大規模な工事をしてもらうことになるでしょう。

 

また、大きな費用が掛かるだけでなく、窓のある会議室では窓が使えなくなるといったデメリットもあります。

完全な防音を達成したとしてもWeb会議では相手の環境によってハウリングやエコーが発生する可能性もありますから、大規模な工事をしなくてもある程度の効果が見込める方法を取り入れるのも有効な手です。

 

 

【具体的な防音対策方法】

◆_吸音材の貼り付け
比較的容易に実施できる防音対策としてまずご紹介するのが、吸音材の貼り付けです。
コンクリートの壁や金属のロッカーなどは音を反響しやすいため、可能な範囲で設置のしやすい吸音材を貼り付けることにより、会議室全体の反響を少なくすることができます。
ホームセンターで購入した吸音材を貼り付けたりするなどの作業は誰でもできるため、業者に頼まなくてもできる作業と言えるでしょう。

 

◆_吸音パーテーションの設置
吸音パーテーションの設置も挙げられます。動かせる壁としてパーテーションを設置することで、ある程度の吸音性能が見込めます。

サイズにもよりますが、会議を行う空間を狭く囲うことでより大きな効果を見込めるでしょう。これは窓がある会議室など、Web会議以外の時は開けておきたい場所などに特に適したアイテムと言えます。

 

D. 吸音素材について

吸音材の素材によっても効果は大きく異なります。

吸音材は空気中に伝わる音波の振動を熱エネルギーに変換することにより、跳ね返る音を減衰させる性質を持つ素材です。

代表的な素材にはグラスウールやホワイトウールなどがあります。

 

【吸音素材別の効果】

◆_グラスウール

グラスウールは吸音材としてよく使われている素材で、ホームセンターなどで簡単に手に入ります。軽くて柔らかい素材のため、誰でも簡単に設置ができるのが特徴です。

ただし、素材としてはガラス繊維ですから、むき出しで使った場合の健康への害が指摘されており、安全に加工する場合は専門の加工業者などに依頼する必要があります。

 

◆_ホワイトウール

ホワイトウールは合成繊維のポリエステルを素材とした吸音材で、健康への心配がない安全な素材です。腐食や水に強く加工もしやすいため、人気のある吸音材と言えます。

ただし、グラスウールと比べると値段が高く、大量に使う場合はコストパフォーマンスを考える必要があります。また、柔らかい素材であることから場所によっては設置しにくい場合があり、どこにでも使える素材とは言えません。

 

使う場所と素材の性質を考えた上で、どの素材のものを使うか慎重に検討しましょう。

E.防音対策で快適に使える会議室にしよう

Web会議の需要が増えたことで快適に行える環境構築が意識されるようになりました。

普段あまり意識しないで使っている会議室の防音効果ですが、意識した対策を行う事で驚くほどの快適さが手に入るでしょう。

長く使っていく予定があるのなら大掛かりな工事をして、精度の高い防音会議室を作ってしまうのも有効な方法とも言えます。

今回の記事を参考に、状況に合った防音対策を行ってみてください。

 

 

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