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活用事例

「レクチャー」とは?正しい意味や使い方・英語表現などをご紹介

2021/5/24

「レクチャー」とは?正しい意味や使い方・英語表現などをご紹介
普段当たり前に使っている言葉の意味を、あなたは本当に正しく理解していますか?
何かを教える・学ぶといった場面でしばしば使用される「レクチャー」という言葉ですが、その意味を正しく説明出来る人は、あまり多くないかもしれません。
漢字から成り立つ単語であれば、漢字それぞれの意味を知っていれば単語の意味を汲み取ることができますが、カタカナ語の単語はそうは行きませんよね。そもそもの単語の意味や由来を知らなければ曖昧な認識になってしまう為、正しく知ることが大切です。
本記事では、「レクチャー」の意味や類義語、英語表現、さらにビジネスシーンで気をつけたい和製英語までご紹介します。
誤った使い方をしていないか是非チェックしてみてください。

1.「レクチャー」の意味

「レクチャー」って一体どういう意味?と聞かれたら、あなたは何と答えますか?
「実践を交えながら何かを教える」、「説明する」などのイメージはありませんか?
英語では「lecture」と表記され、「講義」「講演」「口頭で詳しく説明すること」「説教をする」等の意味があります。
語源はラテン語の「Lectio(レクティオ)」=「読む」という意味の言葉で、「読み聞かせる」ということから「講義」という意味になりました。
「講義」「講演」という意味よりも、「口頭で詳しく説明すること」という意味のほうが「レクチャー」という言葉のイメージにマッチするのではないでしょうか。しかし、それは気軽に簡単に、手取り足取り教えるという意味合いではなく、「口頭で詳しく説明する」という意味合いを持つのです。

また、レクチャーは広義で「教える」という意味にもなりますが「teach(教える)」とは意図が異なります。
「teach」は学問を教える場面で、先生や指導者が生徒にテキストや本に沿って一方的に教えることを指しますが、「レクチャー」は、教えようとしている物事を、イラストや表、ジェスチャーなどさまざまな手段を用いて、相手に何とか理解してもらおうという意図があります。

2.「レクチャー」の使い方

「レクチャー」という単語は名詞なので、使う際は、「レクチャーする」「レクチャーを受ける」と使用するのが正解です。
 本来の意味で言うと、「レクチャーをする」=「講義をする」という意味でもとれますが、「〇〇のことについてレクチャーしてほしい」と言われて、大人数の前で講義をすることを想像する人はあまりいないのではないでしょうか。

3.「レクチャー」の類義語・対義語

類義語 「レクチャー」の意味を、「講演」などの意味で使う場合は、「講義」「講習」「講話」といった言葉が類語に挙げられます。

「レクチャー」を「詳しい説明を受ける」という意味で使う場合は、「レッスン」「授業」「講義」「講習」と言った言葉が類語となります。
「レッスン」も「レクチャー」も語源は同じです。

対義語 「レクチャー」の直接の対義語は無いため、「レクチャーしない」「説明しない」と否定形にして反対の意味になるようにします。

4.「レクチャー」に関するツール

レクチャー台 レクチャー台とは、会議室・宴会場・講堂・多目的ホールなどで使用する、講演台です。演台、司会者台とも呼ばれます。 レクチャーアンプ レクチャーアンプは、レクチャー台にアンプ、スピーカーおよびテーブルマイクが組込みされた音響設備です。
大勢の前で話す際のツールに「レクチャー」と名前がついていることから、「講演」「講義」という意味合いが強く出ているように感じられます。

5.目上の人に「レクチャー」を使う場合

カタカナ語は、敬語へ活用できないことが注意点です。
「レクチャーさせて頂きます」とするのも、おかしな謙譲語になりますし、「レクチャーして頂く」「レクチャーなされる」という尊敬語にするのも、不自然な表現です。
目上の方にレクチャーしてもらいたときは、「レクチャー」という言葉を使わず、「ご説明頂けますか」や「ご教授願います」などの表現が無難です。
レクチャーだけに限らずカタカナ語は、失礼にあたることのないように、敬語を使う場面ではあまり使わないことをお勧めします。

6.「レクチャー」の英語表現

英語の例文をみてみましょう。

a deadly lecture
退屈な講義

He often cuts the lecture.
彼は時々講義を休む。

lecture to a class on chemistry about halogens
ある学級に化学のハロゲンの講義をする

I was lectured for being late.
遅刻して説教された。

英語では、説教するという意味でもよく使われます。
ビジネスで使える例文としては以下のようなものがあります。

The lecture you gave yesterday was masterpiece.
昨日のあなたの講演はとてもすばらしかった。

During the lecture, the person in charge will hand out materials accordingly.
担当者が講義時に適宜資料を配布する

Four people from our company will go to the lecture, including me.
講演会の当日は、弊社から私を含め4名が参加予定です。

7.ビジネスシーンで和製英語を使っていませんか?

和製英語とは、日本で日本人により作られた、英語に似ている言葉のことを言います。英語圏では別表現をするために理解されなかったり、もしくは、全く別物に解釈されたりする場合があります。
例えば有名なものに、以下の単語があります。 ノートパソコン 日本では、ノートのように持ち運びのできる折りたたみ式のパソコンのことを指すと理解出来ますが、英語圏では「Laptop computer」と言わなければ通じません。 ホッチキス 明治時代に初めてアメリカから輸入されたものが「E. H. Hotchkiss社」のものだったので、そのままその会社名で呼ばれるようになったようですが、正しくは「Stapler」です。 コンセント 「Consent」は「同意」や「許可」という意味を持ち、医療用語のinformed consent(インフォームド・コンセント)などに用いられ「正しい情報を得た上での合意」と訳されます。日本でいう電気プラグを差し込むコンセントは「Socket」や「outlet」が正しい英語表現です。 ただ通じないだけなら、相手にコレのことを何と言えばいいのかと尋ねると解決しますが、 違う意味で捉えられてしまい、商談に思わぬ亀裂が入ってしまうようなことが無いようにしたいですね。
他にも、以下の和製英語も、ビジネスでは特に気をつけましょう。 サラリーマン 日本では、会社勤めをする人だと分かりますが、英語圏では、「office worker」という表現でないと通じません。 ベテラン 英語圏では、「Veteran」は退役軍人のことを指します。日本でいうベテランは、「expert」と表現します。 サイン 「sign」というのは「署名する」という動詞か「看板」のことを指し、名詞で署名と言いたい場合は「signature」になります。 サービス 会社の提供する製品としてのサービスならそのまま「Service」を使ってOKですが、値引き、無料提供、おもてなしといった意味で使おうと思うと通じません。
値引きは「discount」、無料提供は「free」、おもてなしは「hospitality」と分けて表現しましょう。

8.まとめ

「レクチャー」という言葉について、以前と捉え方が少し変わったのではないでしょうか?
一般的な使われ方とは違い、本来は「講義」や「講演」という意味があります。敬語を使うべき場面では「レクチャー」という言葉を使わず「ご説明致します。」などと言い換えるべきであることは、今後気をつけたいポイントです。
また、関連してビジネスシーンで言い換える必要のある和製英語についてもご紹介しました。
言葉を100%正しく使おうと思って縮こまる必要はありませんが、ポイントとして、大切な商談の前にチェックしてみることや、相手に意図が通じなかった際に振り返ったりすることは大切です。普段から正しい表現方法を知っておくこと、日本語にも英語にも適応できるような表現の引き出しを複数持っておくことが、優秀なビジネスパーソンへの第一歩なのかもしれません。

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