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会議の進め方

覚えておきたい上座と下座の正しいルール

2021/5/21

覚えておきたい上座と下座の正しいルール
ビジネスシーンでは様々な状況にビジネスマナーが存在していますが、お客さまとの打ち合わせ、社内会議や応接室に入る際といったシーンで上座・下座が分からず困った経験はありませんか?
「上座は会議室の入り口から一番遠い席」と覚えている人が多いかもしれませんが、会議室のレイアウトはさまざまなため、多くの人が一堂に集う会議では、座っていただく位置がわかりにくいでしょう。 どんなシチュエーションにもスマートに対処出来るよう上座・下座など会議室や応接室での正しいルールをレクチャーします!

目上・目下の基準

席順や会議室への入る順番について考える前に、まず「目上・目下」を知っておく必要があります。目上とは立場や役職、同じ会社の同じ役職の人同士では年齢が高い方が目上の存在となります。ビジネスシーンでは社外からの参加者がある場合、お客様が上位になります。
この後紹介する会議室や応接室でのビジネスマナーでは目上の存在が常に優先されます。

上座・下座とは

そもそも「席次」とは何のことなのか…若い社会人の皆さんなら言葉は耳にしたことがあっても、実際にどのような場面でどういった行動を取ればいいのかは分からないかもしれません。一般的なマナーとして、席次(席順)には、「どこに誰が座るか」という席順があり、上座・下座まで座るべき人が決まっています。
これは日本独特の文化といえるもので、自分が座る場所によって目上の人やお客様に敬意やおもてなしの気持ちを表すのです。 上座とは、その場で一番心地よく安全に過ごせる場所のことです。下座はその逆で、お客様をお迎えする側、役職が下の人が座る場所となります。
株主総会や方針発表会など会議やイベントなどでは、普段は接することのない他部署の上司やお客様や取引先の方を招いての会議もよくあること。そんな時こそ「どなたをどこへご案内すべきか」という席次マナーを熟知していると安心です。

一般的な会議室や応接室

上座・下座などの席次は基本的には入り口の位置を基準に決まります。
出入り口から見て真正面左奥になる場所が上座になり、反対に入り口に最も近い席が下座となります。そのあとは入り口に近づくほど下座になります。

議長席のある会議室や応接室の場合

会議室によっては議長席がある場合があります。この議長席には議長が座り、出入り口から最も遠い席が議長席となり、議長に近いほど上座となります。議長から見て右側の一番近い席が上座となり、続いて左側の一番近い席、その後は順に右、左と続いていきます。
議長から遠くなるにつれて下座となります。また、議長がいない場合には議長席が上座になりますので、社内会議などでは社長や部長など、その時役職が一番上の者が議長席に座ります。

「左上位」が基本

「左上右下(さじょううげ)」といって、「左を上位、右を下位」とする「左上位」のしきたりが日本の伝統的な礼法とされています。
右か左か迷ったら「左上位」が基本ですが、気を付けたいのは、向かって正面から見ると、右側が上位になること。また、ひな壇がある場合は、そこから見て左が上位になります。ただし、国際的には「右上位」が原則のため、海外からのお客様の場合は誤解されないよう注意が必要です。

応接室の場合

少人数で客先を訪問した際や、お客様をお迎えした場合は、会議室ではなくソファのある応接室に通されることもあるでしょう。応接室ではソファーの種類でも席順が決まります。この場合も、基本的には入り口に近い側が下座、遠い側が上座となりますが、
複数人で座るような長ソファは、原則として出入口から遠い側に設置されています。なぜなら、1人掛けのソファよりも長ソファのほうがよい席とされているからです。

大型モニターや窓がある会議室

スクリーンや大型モニターがある会議室もありますが、その場合には、スクリーンや大型モニターが見やすい席を基準にして上座や下座が決まることがあります。
また、会場によっては、お部屋から外の景色を望めるような窓付きの会議室での開催もあるかもしれません。こ窓からの景観が良い場合には入り口の位置に関わらず景色の見える席が上座となる場合があります。

大型の会議室 ロの字レイアウトの場合

ロの字の机で並ぶ場合、議長席を基準に席順を考えます。口の字における上座は入り口から最も遠い席になり、議長が着座する事になります。
続いて上座に近い席で入り口から遠いほうに2番目に立場が高い人が座り、続いて上座をはさんで反対側に3番目、そして2番目の人の隣が4番目となり、その後も交互に席次が決まります。それ以降は繰り返しになり、最終的な下座は右ラインの最も入り口に近い席となります。出入り口にもっとも近い席が下席になります。 上席の対面側には席を作らないほうがよいでしょう。

大型の会議室 コの字レイアウトの場合

コの字の机の時も議長席が中心なのは変わりませんが、中心の横並びに席順が決まっていきます。上席(議長席)を中心に右・左と順に同列の席を埋めて行き、右の机、左の机の席次になります。
コの字の場合は、議長席と同じ列で席次が決まっていきます。
会議次第では、モニターやボードなどを使う場合は、上席から一番見やすい位置に置きましょう。

上座を勧められた場合は?

お客様先に訪問した際に上座をご案内頂くことはよくあります。
ビジネスマナーであれば、取引の関係でどちらがお客様になるのかで上座、下座と考えますからお客様から上座を勧められると恐縮してしまいますよね。特に会議室や応接室などで相手を待つ場合は下座に座り相手を待つのがマナーです。
また、面談相手が来るまでは席から立ちあがり、立って待つ方もいると思いますが、その場合にも必ず下座側に立つのがマナーです。面談相手が来た際に、すぐに挨拶して名刺交換も出来ますし、その後に「どうぞおかけください」と改めて上座を勧めて下さる 場合は「恐れ入ります、では失礼致します」と言って上座に移るのが正しいマナーとなります。
案内して下さる方へも「配慮して頂きありがとうございます。」という気持を表せる方が良いでしょう。

エレベーターでの正しい立ち位置

会議室に席次があるようにエレベーターにも席次があります。
目上の人やお客様とエレベーターに乗るとき、操作盤の位置が基準となります。 エレベーターの場合は、エレベーターを操作する位置となる“操作盤の前”が「末席」になります。
では操作パネルが両側にあった場合は、どちらが下座になるでしょうか?
右上位の考え方を当てはめ、外から見て右側の操作パネルの前が下座になります。
一方、常に向かって左奥が上座になるのは、西欧の伝統的な考え方、右上位(みぎじょうい)となります。

来社したお客様をエレベーターまで見送ることになったら、ボタンを押してエレベーターを呼びます。エレベーターのドアが開いたら、手でドアを押さえ、お客さまに先に乗ってもらうようにしましょう。お客様が乗ってこちらを向いたら「ありがとうございました」と言って、お辞儀をして見送ります。 扉が閉まるまでお辞儀をするのが一般的です。

覚えておきたい上座と下座の正しいルールについてまとめてみましたが、いかがでしたでしょうか。基本的にはどのシチュエーションでも「出入口から一番遠い席が上座」と覚えておくとわかりやすいでしょう。席次のルールを知っておくことで、急なお客様や年長者の訪問にも慌てずおもてなしをすることができます。
ぜひ上座と下座の基本をマスターして、スムーズに案内できるようになりましょう。

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