近年盛り上がりを見せるワークショップの種類や意味について
2021/4/30

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近年、よく耳にする「ワークショップ」ですが、具体的にどのようなものなのか意味や目的なのかがイマイチよくわからない。。そんな方も多いのではないでしょうか?
今回は、そんな方に「ワークショップ」と「セミナー」との違いや、具体的な意味や目的などの基本的な事柄など、実際のワークショップ開催に向けたお役立ち情報を紹介します。

ワークショップの意味とは?

「参加者が主体となる体験型講座(セミナー)」

ワークショップ(workshop)とは、本来は「作業場」「仕事場」を意味する言葉です。ですが、 現代での「ワークショップ」の意味は参加者の主体性を重視した体験型の講座、グループ学習、研究集会などを意味する言葉として幅広く浸透しています。

ワークショップの起源は、自己啓発系とエコロジー系のワークショップが多く、20世紀半ばから言葉の意味を大きく変え、演劇の新形態を創造するための試みとしてのワークショップが行われるようになり、アートや芸術系の分野で浸透していきました。

現代ではたくさんの種類のワークショップがさまざまな分野でおこなわれ、音楽や芸術はもちろんビジネス関連や趣味の工作や料理など、色々な場所で活発に盛り上がりを見せています。企業では研修スタイルのワークショップもコミュニケーション能力の向上などを目的に定着しつつあります。

ワークショップは、参加者個々が考え、お互い協力し合い、与えられたテーマを元に共同でゴールを目指します。プロだけではなく、学校のオリエンテーションや地域での会合などにも用いられ、何をゴールとするかを明確にしたうえで様々な種類のワークショップから適正の手法を選択する必要があり、企画する側にも取り組むメリットは大きいといえます。

セミナーとワークショップの違い

セミナーとは「特定のテーマに興味のある参加者へ向けた講習会」

セミナーはドイツ語の「ゼミナール(Seminar)」が語源の言葉です。セミナーの意味は2つあり、大学のゼミの意味と同様に「学生が教授のもとに集まり、演習や発表を行う場」という意味と、「講師である専門家や有識者のもとに一般の人々が集まり、話を聞く」という意味です。

セミナーもワークショップと同様、あるテーマについて学習や研究を行うための勉強会のことを意味します。
ただし、ワークショップが参加・体験型の学習であるのに対して、セミナーは基本的に講師が一方的に教えるため参加者は受け身のスタイルとなります。

また近年では、ワークショップ形式での学習が一般化してきたのにともない、
講師の話を出席者が一方的に聞くという講義形式のプログラムの中に、ワークショップの特徴である双方向性の議論の場や、体験の場を組み込んだプログラム
(例:1部は講師による講義、2部はワークショップでのグループ学習)など、
ワークショップの要素を取り入れたセミナーも増えてきています。

ワークショップの種類

ビジネス分野のワークショップ

ビジネスシーンにもワークショップは取り入れられています。
新人研修やマネージャー研修、役員研修など、それぞれのポジションにある人が自分や周囲の人の立場について理解するためのワークショップを行うことも多いです。

また、業務改善やクリエイティブ方面のプロジェクト進行などにおいて、ワークショップの手法を使うことがあります。課題やそれぞれが持ち寄ったアイデアについて全員が積極的に議論し、刺激しあうことで、ひとりひとりが主体性をもって議論に参加するため、無駄なく効率的に進行できます。

教育・研修のワークショップ

教育分野においても、近年はワークショップを取り入れることが増えてきました。
講師が一方的に講義を行うのではなく、講師と参加者が意見交換を行ったり、
言葉のみの説明ではなくロールプレイングをするなど、実践を交えながらの学習でインプットとアウトプットができるため、知識や技術が定着しやすくなるというメリットもあります。

ダンスや芸術分野でのワークショップ

演劇で盛り上がりを見せたワークショップは、絵画や彫刻、現代アートなどといった芸術表現や、舞踊やダンス、ヨガなどの身体表現を体験し、学びを深める場としても一般化しました。

近年では手工芸など趣味の分野でも取り入れられており、ダンスワークショップでは、著名なダンサーを招いて一緒にダンスを楽しんだり、初心者がダンスを体験できるワンスのワークショップなども行われています。

まちづくりワークショップ

まちづくりに関わらず、自然環境や行政、社会的な課題をテーマとしたワークショップもあります。
地域住民が参加して地域の活性化についてのアイデアを話し合ったり、地域を知るための「まち歩きワークショップ」など種類や手段もさまざまです。
社会問題に臨むときには、世代や性別、立場や考え方が多様にあることを理解してまず受け入れなければ始まりません。ワークショップ形式は、自分と異なる立場や価値観を持つ人の意見を身を持って感じることができるため、社会教育に適した手法なのです。

ワークショップには、上記以外にも種類があり、それぞれに意味や役割があります。
そのため、セミナーもワークショップも目的を明確にしておかなければ開催する意味がありません。情報の周知を目指すのか、ストレートに商品販売なのか、見込み客のリストを集めるためなのか、ファン作りなのかといった目的や意味をまず決めることが重要です。
その後に、どの種類のワークショップを開催することが一番意味があるのかを見定めて実行に移します。

ワークショップのメリット

では、ワークショップの種類や意味をご説明したうえで、実際に取り入れる場合のメリットを参加者側と主催者側に分けて紹介します。

参加者のメリット

■体験することで理解に実感がともなう
本を読む、オンラインで学習する、セミナーに通うなど、学習方法は様々ありますが、何を選ぶにも受け身の学習姿勢では、表面的に「理解したつもり」になりやすいです。
ワークショップでの学習は実際にその場に出向き、考え、参加者同士で対話し、さらに講師に質問をして自分が興味のある分野を深掘りすることで理解に実感がともないます。
「知識として知っている」だけではなく、ゼロから体験して理解するというプロセスを踏むことが、ワークショップに参加するメリットだと言えるでしょう。

■多様な価値観に触れられる
講演、授業、セミナーなどを通じて学ぶ場合、基本的には講師や話し手の筋書きに沿って学ぶことになります。実体験を元に一本筋が通ったわかりやすい内容ではありますが、異なる見方や本筋から逸れる情報などはあまり知ることができません。
ワークショップでは、グループ討議やロールプレイングなどを通じて他の参加者からもさまざまな考えや価値観に触れることができます。テーマについて多角的な視点で学びを深めることもワークショップの魅力の一つです。

■コミュニケーション能力のアップにつながる
ワークショップでは、年齢・性別・学生や社会人などの立場を超えて1つのものに取り組むため、さまざまな人と対話や行動をともにします。初対面だと最初は誰でも緊張しがちですが、相手の様子を観察して言葉を選び相手の話に耳を傾ける必要があるため、必然的にコミュニケーション能力が養われます。
また、経験の全く異なる人と交わることで自分の得意不得意を知る機会にもなり、ワークショップの議題以外の学びも多くあります。

主催者

■自社のプロモーションが行いやすい
「自社製品やサービスのアピール」を目的とする場合、ワークショップによってプロモーションしやすくなるということが挙げられます。
例えばキッチンアイテムの企業であれば、料理研究家を招き参加者と料理を作る中で
直接製品に触れ、体験してもらう方が与える効果は大きいといえます。
また製品やサービスに対する疑問や不安についてその場ですぐに対応できることや、ユーザーの反応を商品開発にフィードバックできるなどもワークショップの大きなメリットといえます。

■緊張をほぐし、自発的に参加する意欲を高める
新人研修にワークショップを取り入れるメリットとは、業務に必要なスキルを身につけてもらう、円滑なコミュニケーションを図るなどが挙げられます。これらは業務遂行を円滑にするために必要なことで、どの会社でも新入社員に対しておこなっています。ワークショップは一方向ではなく双方向でのコミュニケーションが可能です。そのため参加者は、受動的ではなく自発的に、研修に参加することができます。特に新しい環境で初対面の人に囲まれる新人は、どうしても最初は緊張しがちです。新人研修にワークショップを取り入れることは、その緊張をほぐし、自発的に参加する意欲にもつながります。

まとめ

体験型の学習の場であるワークショップは、子どもから大人まで様々な種類の分野で活発に行われています。ワークショップに参加することで、創造性や新しい気づきが生まれ意味のある有意義な時間となるでしょう。気になるワークショップがあったら是非参加してみてください。
また、自分がワークショップの企画や進行をすることで、企画推進力が身についたり、コミュニケーション能力が向上したりします。
その場合は、プランを固めたら次に会場を手配します。会場はセミナー、ワークショップの印象を左右する重要な要素になるので、アクセスが良く、設備が整った雰囲気のいいレンタルスペース、貸し会議室を選ぶのがおすすめです。また、告知はネット広告やSNSで行うのはもちろん、これまで顧客リストなどもフル活用しましょう。
セミナーもしくはワークショップ開催を検討する際は、どちらがより目的や商品に適合したやり方なのかを考え、より効果が高い選択を行いましょう。プランニングはもちろん、会場選び、告知方法にも気を配り、万全の準備をしてください。
企業としてのプロモーションだけではなく、自身のスキルアップにも意義のあるチャレンジとなるでしょう。

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