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会議の進め方

会議で説得力のある発言ができるPREP法

2021/3/4

会議で説得力のある発言ができるPREP法

会議やプレゼンの場で発言・発表することは、多くの方が苦手意識や不安を感じる場面ではないでしょうか。

今では発表が上手な方も、慣れない頃は相手になかなか伝わらず苦労した経験を持っているかもしれません。では、どうすれば上手く伝えられるのでしょうか。

実は、話の内容をある型(フレームワーク)に当てはめるだけで、誰でも簡潔で説得力のある話し方ができます。
本記事では、そんなフレームワークの中でも、代表的な「PREP法」についてご紹介します。
また、主張を伝えることに特化した「SDS法」や、新しい企画を発表する場面向けの「PCSF法」についてもご紹介します。

PREP法とは

話しに説得力をもたせる為の代表的なフレームワークに、「PREP法」というものがあります。

PREP(プレップ)法とは、

  • 結論(Point)
  • 理由(Reason)
  • 具体例(Example)
  • 結論(Point)

の順番で話を展開するフレームワークのことです。

それぞれの頭文字を順番に並べると「PREP」となるので、PREP法と呼ばれます。最も大事なこと(結論)を最初に提示し、理由や具体例で根拠を持たせてから、最後にもう一度結論を強調するのが、PREP法の特徴です。

こちらは、PREP法に当てはめた話し方の例です。

就職活動を経験された方は、こういった話しの流れで志望動機や自己PRを練習して面接に挑んだのではないでしょうか。

 

 

「私にはリーダーシップがあります。(結論:Point)

学生の頃に、ボランティア団体で代表を勤めていました。(理由:Reason)

リーダーとして在籍した1年間では、様々な学生が所属する団体をひとつにまとめるだけでなく、メンバー一人一人にそれぞれがやりがいを感じられる役割を割り振ることで、団体の活動目標を達成することができました。(具体例:Example)

このように私には、リーダーシップがあります。プロジェクトメンバーをまとめていく必要のある御社のプロデューサー職で力を発揮できると確信しております。(結論:Point)」

最初と最後の結論は、意図が同じであれば全く同じでなくても大丈夫です。

フレームワークはあくまでも基本の型なので、必要に応じて具体例の数を増やしたりしても構いません。

この例文の場合、具体例をもう少し深堀し、数値や固有名詞を入れてイメージしやすくするほうがいいかもしれませんね。

PREP法を使うメリット

時間短縮になる

結論から伝えることで、文章が簡潔になり、話す時間が短縮できます。

だらだらと話してしまっては、貴重な相手の時間を奪うことになる為、

特にビジネスシーンでは、結論を先に伝えることがとても重要です。

 

また、人間が他人の話に集中している時間は初めの数十秒だけともいわれており、

初めに結論を伝えずに長い話を始めて、最後に重要な内容を持ってくるという話し方では、十分に意図が伝わらない恐れもあります。

 

話し方を少し工夫するだけで時間短縮になるなんて、話し手も聞き手も双方嬉しいですね。

 

説得力を持たせられる

結論を2回繰り返すことによって、説得力がUPします。

皆さんも日常的に、大切なことは複数回伝えていませんか?

重要なメールを送った後に念のため追って電話で再度伝えたり、少し先の期日の予定を伝え、日程が近くなってからもう一度告知したり。

PREP法でも、大切なことを初めと終わりで2度伝えることで同様の役割を果たしています。

 

初めに端的に結論を伝えて聞く体勢を整えてもらい、理由や具体例を示した後にもう一度結論を繰り返す。

こうすることで聞き手の理解を深められ、説得力のある話し方になるのです。

 

文章を書きやすくなる

PREP法を使うメリットは、話すときばかりではありません。

報告書やレポートを提出する際や、ブログを書くときに「何から書いていいかわからない」「どういう流れにしよう…」としばらく考え込んでしまうことはありませんか?

決まったフォーマットがない文章を書く場合、構造から考えなくてはいけない為、大変難易度が上がるのです。

そんなとき、たとえ長い文章であっても、PREP法の「結論」→「理由」→「具体例」→「結論」の流れに当てはめて書いてみると、驚くほどスラスラと書けます。

先に文章の大まかな構造を決めてしまい、そのあとで詳細を書き足していくというわけです。

PREP法の例文

就職活動の例文を初めに紹介しましたが、もっとシンプルな文章で考えてみましょう。


例文1)

「私はアイスクリームが好きです。(結論:Point)

なぜなら、冷たくて美味しいからです。(理由:Reason)

例えば、夏の暑い日に家に帰ってアイスを食べた時、火照った体に冷たくて美味しいアイスクリームが染みわたると、体中が喜んでいる感覚になります。(具体例:Example)

だから、私はアイスクリームが好きなのです。(結論:Point)」

 

簡単な文章ですが、「アイスが好き」ということを具体的に表現していて説得力がありますよね。


例文2)

「図書館で読書をすることはとてもおすすめです。(結論:Point)

なぜなら、何もかも無料で利用できるからです。(理由:Reason)

借りて読む本はもちろん、空調の聞いている落ち着いた空間を無料で利用できます。

個室にこもりたいときは予約して部屋を借りられる図書館もあります。(具体例:Example)

だから、図書館で読書をすることはとておおすすめです。(結論:Point)」

 

プレゼンで使える構造なだけあって、人に何かをオススメする際にも活用しやすいですね。


例文3)

「すごく驚いたことがあったんだ!(結論:Point)

この前買った、子ども向けの知育菓子のクオリィが想像以上だったの。(理由:Reason)

お寿司に見立てたお菓子を作るものなんだけど、子供と一緒にやってみたら、

一つ一つネタに工夫が凝らされていて、楽しくてとても300円とは思えない高いクオリティだと思ったよ。(具体例:Example)

あれは本当に驚いたなぁ。(結論:Point)」

 

日常会話のような砕けた場面でも、聞きやすい話であるという印象を受けます。

どの内容がどの項目に当てはまるかわからないときは、

理由の項目では「なぜなら」、具体例の項目では「例えば」、2度目の結論の項目では「だから」から始めると組み立てやすいですよ。

SDS法

PREP法の他にも、発表やプレゼンで使えるフレームワークを一部ご紹介します。

 

SDS法とは、

  • 全体の概要や結論(Summary)
  • 詳細(Detail)
  • まとめ(Summary)

の順番で話を展開していくフレームワークのことです。

もっとも伝えたい結論を述べて、次にその結論の詳細を伝えます。そして最後に結論を繰り返して全体をまとめるという構造になっています。

PREP法と類似していますが、PREP法は結論に至るストーリーを重要視していることに対して、SDS法はより主張を伝えることに特化しているといえます。

 

こちらは、SDS法を使った文章です。

 

「本日、○○川沿いの桜が満開を迎えました。(全体の概要や結論:Summary)

○○川沿いでは5種類の桜が咲き乱れ、毎年多くの花見客が訪れています。今年は本日から1か月の間、夜間のライトアップも実施されるとのことです。(詳細:Detail)

以上、○○川沿いの桜のニュースをお伝え致しました。(まとめ:Summary)」

 

このように、テレビのニュースの話し方は、ほぼSDS法で伝えられています。

詳細をより簡潔に伝える為に、概要を先に述べ、最後にまとめているのです。

有名なスピーチも、このフレームワークに当てはまるものが多いです。

 

PCSF法

PCSF法とは、

  • 問題提起(Problem)
  • 変化(Change)
  • 解決策(Solution)
  • 未来(Future)

の順番で展開されるフレームワークです。

 

現時点の問題点をしっかり提示し、解決・改善の為に具体的に相手にどのような行動を起こしてほしいかを伝えるときに最適な文章構造です。

まとめ

PREP法を中心に、プレゼンや話し方のフレームワークについてご紹介してきました。

重要なのは、どのフレームワークに当てはめたら、より流れがシンプルになるか、相手に行動を起こしてもらうことが出来できるか、ということを追及して考えることです。

 

本日ご紹介したフレームワーク以外にも沢山種類があるので、「プレゼン フレームワーク」というキーワードで検索し、挑戦してみてもいいですね。

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