知らずに使っているかも!?ビジネスで間違いやすい言葉づかい
2021/3/19

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ビジネスシーンおいて、人とのコミュニケーションに欠かせない「敬語」。

クライアントとの打ち合わせや会議室でのプレゼンはもちろん、上司や同僚など社内の人間同士のコミュニケーションとしても日常的に使いますよね。

そんな当たり前に使っている敬語ですが、あなたは本当に正しく使うことが出来ているという自信はありますか?

会話の最中やメールの文面を作る際に、表現を迷うことはありませんか?

本記事では、特にビジネスシーンで間違えやすい敬語の表現についてご紹介します。

知らず知らずのうちに失礼な表現をしていないかを、ぜひチェックしてみてください。

1.そもそも区別できている?敬語の種類

相手の存在を尊重し、敬意を表した話し方をするのが敬語です。

敬語はその中でも、尊敬語、謙譲語、丁寧語の3つに区別されます。

【尊敬語】

相手を敬う言い方(主語:相手)

主に目上の人や初対面の人が相手で、相手を立てるときに使います。

 

【謙譲語】

自分をへりくだる言い方(主語:自分や身内)

自分がへりくだることで、相手を立てます。

 

【丁寧語】

語尾を「です」「ます」の口調にする

相手・内容を問わず聞き手に対して丁寧に述べる言葉です。

 

そんな基本は既にマスターしている!という人も、次のような表現を使っていないでしょうか?

2.目上の人に使うと失礼な言葉遣い

  • ご苦労様です
  • 了解です
  • すいません
  • ○○させていただいております
  • お座りください
  • どうしますか
  • どちら様でしょうか
  • ご一緒します
  • 大変参考になりました
  • なるほど
  • つまらないものですが
  • お分かりいただけたでしょうか
  • ○○なんですけど

 

一見丁寧な言い方に感じられるこれらの敬語の、どこが失礼にあたるのでしょうか?

ひとつずつ見ていきましょう。

3.失礼なポイントを解説

ご苦労様です

→目上の者が目下の人への労をねぎらって使う言葉が「ご苦労様」です。目上の方に使うので失礼にあたります。一方、「お疲れ様です」は、目下の人間から目上の人間に使用してもOKですので、そちらを使用する方が良いでしょう。

 

了解です、了解しました

→「了解です」「了解しました」は、フランクな印象を与える言葉ですので、目上の方には避けた方が無難です。この場合は、「承知しました」「かしこまりました」を使いましょう。

 

すいません

→「すみません」の口語である「すいません」という表現は、目上の相手に対して使うと失礼にあたります。

また、ビジネスシーンでは、そもそも「すみません」が複数の意味合いを持つ曖昧な言葉であることから、謝罪の意を明確に伝えたい場合には向きません。その場合は「申し訳ございません」を使うようにしましょう。

ちなみに、「ごめんなさい」は、相手に許しを乞うているという一面が垣間見える表現であり、使い方によっては申し訳ないと思っている気持ちが伝わりづらいため、使うことはおすすめしません。

 

○○させていただいております

→「〜させていただく」というフレーズは、相手から許可が必要な場合や、謙遜する時の表現です。不必要な場面で使うと不快感を与えるので、「〜しております」というフレーズを使用しましょう。

 

お座りください

→「お座り」という部分に犬のしつけや幼児へのしつけの場面を連想させてしまう為、敬語には不適切です。

「座る」=「腰を掛ける」と表現できますので、この場合は「お掛けください」が正しい表現になります。

 

どうしますか

→言葉自体には相手への尊敬が含まれていない為、「この先の選択をあなたが決めてくれ」、「聞き入れるから言ってくれ」といった、相手との距離感では対等な印象を受ける言い方といえます。この場合は「いかがいたしましょうか」を使うので適切です。

 

どちら様でしょうか

→丁寧に言ったとしても、「あなたは誰?」という意味になる為、失礼ですし、少し冷たい印象を与えてしまいます。

しかし、ビジネスにおいて相手の名前を聞かなくてはわからない場面が多いのも事実です。この場合は、「お名前を伺ってもよろしいでしょうか?」を使いましょう。

 

ご一緒します

→「一緒」に丁寧な「御」をつけることで一見敬語として使えるような気がしますが、実は敬語として使うことはできません。なぜなら「ご一緒する」の「ご」を取ってみると「一緒する」になり、このような動詞は存在しないからです。「一緒に行く」を丁寧にした言葉というだけで、目上の方に使うのは失礼にあたります。

「ご一緒いたします」や「ご一緒させていただきます」が適切です。

 

大変参考になりました

→「参考」という言葉は、「自分の考えを決める際の足しにする」といった意味なので、目上の方に対して使う言葉としては不適切です。アドバイスをもらった際には、「大変勉強になりました」を使うのが適切です。

 

なるほど

→「なるほど」は相手の言った内容を評価し、自分が納得したときに使う言葉なので、上司や目上の方に使うのは失礼にあたります。「なるほどですね」も、敬語ではないので使用しないでおきましょう。

「確かにおっしゃる通りです、勉強になります」「私もそのように感じます」などと言い方を工夫しましょう。

 

つまらないものですが

→日本人が美徳とする配慮の一つで、自分の言動をへりくだって言うことで相手を立てる謙譲表現になりますが、中には「つまらないものを私に持ってくるなんて」と、気を悪くしてしまう人もいるようです。

「心ばかりですが」「ささやかなものですが」「お口に合うと良いのですが」などの言葉に替えて使いましょう。

 

お分かりいただけたでしょうか

→複数の敬称が入り混じった言葉で、ニュアンスとして上から目線になってしまうため、目上の方に使うには不適切です。

言葉としては「ご理解いただけましたか」という表現の方がより適切ですし、目上の方に使う場面では、「ご質問はありませんか」や「ご不明点ございませんか」といい方を工夫する方が丁寧です。

 

○○なんですけど

→「○○なのですけれど」のくだけた言い方で、敬意が感じられません。

この場合は、「○○なのですが」という表現にしましょう。

4.ついつい重ねてしまう二重敬語

拝見致しました

→「拝見」は「見る」の謙譲語、「致しました」は「しました」の謙譲語です。

二つ謙譲語が重なるのは過剰な表現の為、この場合は「拝見しました」で十分です。

 

仰られていました

→「仰る」は「言う」の尊敬語、「○○される」にも尊敬の意味が込められていますので、過剰敬語となり、失礼にあたります。この場合は、「仰っていました」

 

お召し上がりになられますか

→「お」「召し上がりに」「なられますか」はそれぞれ敬語なので、二重どころか三重敬語になります。

この場合は「召し上がりますか」が適切です。

より丁寧に言おうという意識でつい重ねてしまいまうのが二重敬語。

語句の意味を考え、過剰に重ねずにスッキリと使うことを心がけましょう。

5.まとめ

何が尊敬語で何が謙譲語にあたるのかを覚える必要はありますが、覚えてしまえば日頃使っている表現に間違いがあってもすぐに改められます。

正しい敬語をマスターすると、間違った敬語や二重敬語を耳にすることでザワザワとした気持ちになるかもしれません。ただ、間違った敬語を大多数の人間が使っているうちに、それが常用として認められるケースもあるほどややこしい敬語ですから、間違った敬語を使っている人には寛容でありたいですね。

あまりにも失礼な表現であれば注意することは必要ですが、神経質になりすぎるのも良くないのかもしれません。

相手を敬う気持ちを表す「敬語」を使おうとしている相手への敬意を忘れないようにしましょう。

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